流れ星☆彡
「ダメだって。トラウマになってんだろ?ちゃんと取り除かねぇと」



えっ…



「さっき太一が“泣いてた”って言ってたから」



さっき……


確かに涙がこぼれちゃったけれど。



「あの時は“何であんな言い方したのか”って後悔したんだ。でも、時間が経てば経つほど、そんなことは忘れてさ。……絢華を傷付けたこと、……忘れてた。俺、最低だ。だから、俺の誕生日が明日なのに絢華から何も言わないことも、疑問にも思わなかった」



なんか……


胸が痛いっ……


胸が苦しいっ……



優太にとってあたしって、誕生日を一緒に過ごさなくてもいい……そんなに小さな存在だった?


涙がポロポロと溢れてきた。


体育座りした膝に顔を埋める。



「絢華?」



優太はやさしく呼んでくれるけれど……



「なんか、勘違いしてねぇ?」


「え?」



涙でグチャグチャな顔を上げると、優太はやさしく笑って涙を拭きながら……



「いちいち聞かなくても、一緒に過ごすことが当たり前だって思ってたからだぞ?」


「優、太?」
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