流れ星☆彡
「絢華と過ごすこと以外考えられねぇし。バイト終わってからの数時間でも、一緒に過ごしたいって思ってた」


「……バイトは休みもらった。部活も休むもん」


「絢華ならそうするって思ってたよ」



笑いながらそう言った優太。


バレてた?



「優太には何でもわかっちゃうんだね」


「いや、わかってねぇだろ?わかんなかったから、こうなったんじゃねぇか」



あ、……そっか。



「それに、絢華を傷付けたことを忘れてた俺は、ほんとに最低だよ」


「もういいよ。あたし、それ以上に優太からいっぱい愛をもらってるもん。ちゃんと実感してたはずなのに……。それを忘れてたあたしも最低だった」



優太からの愛をいっぱいもらって、凄く幸せなはずなのに、昨年のことばかり気にして……


今の優太を見ればわかるはずなのに……



「俺の愛?」



優太にもらった指輪を触りながら、



「うん、あたし幸せだよ。優太が傍にいるだけで、ほんとに幸せ」


「俺も」



優太の腕があたしの肩に回り、あたしの顔を覗き込んで……キスをした。


最初は啄むようなキス……


合間に目が合うと、優太はやさしく微笑む。


そんな優太に胸がきゅんとする。


そのうちあたしも無意識に優太の首に腕を回して、もっともっとと……キスを求めていた。



「最近の絢華は積極的すぎ。俺、我慢できなくなるから、場所を考えろよな」



なんて言うけれど、優太はちゃんとそれに応えてくれて……


あったかくて深いキスをくれる。


ここが学校だってことも忘れて、夢中でキスをした。
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