流れ星☆彡
「隼人さんって?」


「調理場で働いてる人。前に自転車置場で見たじゃん」


「あー、あの人か。でもあん時は暗かったし……カッコイイんだ?」


「うん、カッコイイよ。でも優太の方がもっともっとカッコイイけどね」



あたしには優太しか見えていないんだもん。



「絢華、デザートどうする?」



食事を終えて、優太が聞いてきたけれど……



「あたし、昨日の夜、ケーキ焼いたんだ。優太の誕生日ケーキ」


「マジ!?」


「うん、うちの冷蔵庫で眠ってる。でもおいしいかわかんないよ?」


「すっげぇ嬉しいんだけど。早く帰って食お?」


「うん」






家に帰ってケーキを出すと



「すっげぇうまそうじゃん!絢華、サンキューな」



なんて、満面の笑みを浮かべながら言うから、胸がきゅんってなった。


食べたら食べたで、ずっと「うめぇー」って言ってくれるし、それがもしお世辞だとしても、凄く嬉しかった。


お風呂にも入って、部屋のベッドで優太とゴロゴロしていると……


ふと、プレゼントを渡していないことに気付いて……


慌てて優太に渡した。
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