流れ星☆彡
「これ、手作り?」


「うん。あんまりじっくりと見ないでね。所々荒いから」



渡したものは手編みのマフラーと帽子。


趣味程度でしかやらない編み物だから、凄く下手くそなんだけどね。


そんなものをあげるなんて……


罰ゲームとか思われたらどうしよう。


でも――



「絢華、ありがとう。寒くなったら身に付けるよ」



なんて言ってくれるから、心がぽわっとあったかくなった。



「絢華、こっちに来て」



優太はベッドの上に座って、手招きをする。


惹かれるように優太の傍へ行くと……


ぐいっと腕をひっぱられ、あっという間に優太の胸の中におさまった。


部活を引退したとはいえ、暇さえあれば基礎トレーニングくらいはしてるみたいで……


だから優太の胸は、とっても大きくて逞しい。


こうやって大きな胸の中に包まれるのが大好きだし、凄く幸せ。



「優太、……好き」


「俺も好きだよ」



そう言って、唇を重ねた。


触れるだけのキスをしたあと、優太は意地悪そうな笑みを浮かべながら……



「今日は絢華からしろよ」



えっ……



「しろって……何を?」
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