流れ星☆彡
素直になりたい
.



11月に入って、校内はとっても慌ただしくなった。


どの教室でも、一週間後に控えた学園祭の準備におわれている。


といっても、三年生は受験を控えてる人が多いから、展示物のクラスがほとんどらしい。


優太のクラスも展示物だって言っていた。


何を作ったかは教えてくれなかったけれど。


ちなみにあたしのクラスは喫茶店。


メイド喫茶という話も出たけれど、女子の過半数以上が断固拒否して、普通の喫茶店になった。


正直ほっとした。


看板作りや教室の飾り付けとか、買い出しとか、役割分担して作業にあたった。


あたしはジャンケンで負けて買い出し。


飲み物とか重いものがいっぱいなんだから、男子の役割でいくない?


なんて、ぶつぶつと溜め息混じりに文句を言いながら、同じくジャンケンで負けた他の五人と外へ出た。


せめて紗羽がいたら良かったのにな。


この五人の中で、唯一の女の子の吉田久美ちゃんと肩を並べて歩いた。



「絢華ちゃんって、和也と同中なんでしょ?」


「和也?え、誰?」


「バスケ部の坂井和也だよ」


「坂井くん?うん、一緒だったよ」
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