流れ星☆彡
坂井くんって、和也って名前だったんだ。


知らなかった。



「あたしね、今和也と付き合ってるんだ」


「えーっ!?」


「そんなに驚くこと?」


「坂井くんって、バスケ一筋って感じだから、びっくりしちゃった」


「ふふ、確かにバスケバカだよね。でも、中学の時は絢華ちゃんのことが好きだったんでしょ?」



えっ…


まさかそう来るとは思わなかったから、あまりにびっくりしすぎて目を見開いてしまった。



「あはは、絢華ちゃんびっくりしすぎ」



いや、びっくりするでしょ……、そんなこと言われたら。



「告白したら、『忘れられない子がいる』って言われて。……でも諦められないじゃない?聞いてみたら絢華ちゃんだって言うし。しかも絢華ちゃんにはラブラブな彼氏がいるじゃん?」


「ラブラブって……」



人に言われると、凄く恥ずかしい。



「ラブラブじゃん!」



って、肘でツンツンされた。



「だから強引に『あたしが忘れさせる』って宣言して付き合っちゃった」


「す、凄い……」


「でしょ?今じゃ、あたし達も絢華ちゃん達に負けてないからね。今更“和也がいい”って言っても渡さないからね」
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