流れ星☆彡
残念そうな顔をする久美ちゃんに申し訳なく思うけれど、あたしにはやっぱりこういう話は無理だ。


優太は男友達とこういう話をしたりするのかな。



結局買い出しは、たくさん買ったけれど、ほとんどを男子が持ってくれたから、ジャンケンで負けて良かったかも……なんて思ってしまった。


あとは前日に、もう一度買い出しに行くだけだから、紗羽が担当の看板作りを手伝うことにした。


教室へ戻ると、みんな凄く楽しそうに色塗りをしていた。



「あっ、絢華!赤のペンキを取ってきてくんない?」


「どこにあるの?」


「美術室」



教室を出て、美術室へ向かっていると、



「須藤!」



振り返ると葉山くんがいて……



「黄色もほしいんだってさ」


「赤と黄色ね」


「俺も行くよ」



新校舎の一階にある教室から、旧校舎の四階にある美術室へ行くのって、意外に遠い。



「なあ」



なんとなく沈黙が続いていたけれど、それを割るように、葉山くんが声をかけてきた。



「ん?」


「新城ってさ、彼氏いんの?」



新城?



「あ、紗羽?」


「ん」


「いないよ。何?好きなの?」


「いや、俺じゃなくて、……友達」
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