流れ星☆彡
「そうなんだ。でも紗羽は、自分が好きになった人としか付き合わないよ?」


「好きなやつはいるの?」


「今はいないみたいだけど」


「じゃあ、紹介するから友達から始めるとかは、あり?」


「えっ、それは聞いてみないと……」



こんなふうに相談されるのは初めてだ。


いつも紗羽に直接告白する人ばかりだった。



「聞いてみるね」


「マジ?サンキュー!」



満面の笑みを浮かべている葉山くんを見て、思ったことを口にした。



「葉山くんって、友達思いなんだね」


「どうかな?下心あったりして」



下心?


えっ、何に対して?


よくわからなくて、首をかしげていると……



「絢華」



後方から声がかかった。


ゆっくりと振り返ると



「あ、優太」


「何してんの?」


「美術室にペンキを取りに行くんだ」


「ペンキ?」


「うん。看板塗りに必要なんだって」



そう言ったあたしを見て、優太は見るからに不機嫌になった。



「絢華、買い出しじゃなかったのかよ?」



言葉にも、棘がある?


この感じ……


やっぱり機嫌が悪い時の優太の顔だ。


あたし、何かしたっけ?



「……今日はもう買い出し終わったから手伝ってるんだ」


「……何時に終わる?」


「どうだろ、葉山くんわかる?」


「わかんねぇ、でも担当じゃねぇし、いつでも帰れんじゃねぇの?」



そっか……
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