流れ星☆彡
「優太はいつ帰るの?」


「俺はもういつでも帰れるけど」



ここは一緒に帰っとかないと、後悔する気がする。



「じゃあ、あたしも帰る。とりあえずペンキを取りに行ってからでいい?」


「ん、昇降口で待ってる」


「うん!」








昇降口へ向かいながら、さっき葉山くんに言われた言葉が、頭の中でグルグルと回っていた。



『嫉妬してんじゃねぇ?』



優太の機嫌が悪いことを気にしていたら、そう言われた。


葉山くんと二人で歩いていたから?


でも葉山くんとは紗羽の話していただけだし……


あ…


少し前方に、優太の姿を見つけて……


足を止めた。


ズボンのポケットに手を突っ込んで、下駄箱に寄り掛かって立っている姿は凄く様になっているんだけれど……


正面には一年の女の子。


告白かな。


優太とあたしが付き合っていることは、たぶん全校生徒が知っている。


でも優太への告白は……全く絶えない。


あたしだと不釣り合いだとか思われてるのかな。


しばらく様子をうかがっていると、女の子が走っていってしまった。


優太の表情は全く変わらなかった。



「絢華?」



あ…


ぼーっとしていたら、気付かれた。
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