流れ星☆彡
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学園祭当日……


クラスの喫茶店でウェイトレスをした。


それなりに忙しくて、時間はあっという間に過ぎた。


終わる頃に、優太がクラスに来るって言っていたのに来なくて……


近くを探しに行った。


でも行かなきゃ良かった。


教室でおとなしく待っていれば良かったんだ。



優太が空き教室に入っていくのが見えて、追い掛けた。



「……っ!」



開けっ放しのドアから、見たくないものが目に飛び込んできた。


そのまま後退りして、トボトボと喫茶店の準備室へ入った。


誰もいないから、シーンと静まり返っていて……


だからか、余計に胸が痛くて……


涙がポロポロと溢れてきた。


わかってる……


あれは、優太は悪くない。


一方的にされたもの。


でも……



「須藤」



静かな空間に、ガラガラという音をたててドアが開いたと思ったら、声をかけられた。


振り返ると、そこにいたのは……



「葉山、くん」


「言ってやればよかったのに……」


「えっ」
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