流れ星☆彡
「あたし、お腹すいたから、食べる物を買いに行きたい」



気付かないふりをして話すけれど……


優太は何も言わなくて……


思わず溜め息がこぼれた。


あたしの方が怒りたいのに……



「あたしといたくない?」


「そんなわけねぇだろ?」


「だったら、話し掛けてるんだから、答えてよ」


「……」


「……やっぱり今日は紗羽と回るよ」



これ以上気まずくなりたくない。


だから、ポケットから携帯を取り出して、紗羽の名前を表示させると……


その携帯を優太が、あたしの手からサッと抜き取った。



「何食う?」



あ、普通に戻った。



「何でもいい」



その辺をブラブラと歩きながら、焼そばやクレープを買っていつものように旧校舎の屋上へ行った。



「午前中はどこを見て回ったの?」



何もなかったように、できるだけ明るく振る舞った。



「太一と健吾と哲でお化け屋敷とか、占いとか、くだんねぇとこばっか行ってた」


「占い?何を占ってもらったの?」


「あーいうのって、みんな恋愛運なんだよな。俺は絢華がいるからいいって言ったんだけどさ」


「ふふ、そうなんだ」
< 205 / 404 >

この作品をシェア

pagetop