流れ星☆彡
「……っ!」



思わず足を止めた。




タイトル《愛しきもの》

名前 藤本優太




涙が溢れてきた。


あたしがバスケしているところを描いた絵。



「……へたくそ」



そう、絵はそんなにうまくない。



「はは、やっぱり?」



でも明らかにあたしだってわかるその絵。


ちゃんと特徴をとらえているんだ。



「……優太、ありがとう」


「ん」



そう言って、涙を流すあたしの後頭部に手を添えて、自分の胸に引き寄せた。








学園祭二日目……


今日も朝からウェイトレスを頑張っていると……


11時を過ぎた頃、太一さんと健吾さんと哲さんを引き連れた優太が、ほんとにやってきた。



「須藤ちゃん、やっほー」



相変わらずハイテンションな太一さん。



「太一さんっていつも元気ですね」


「まあね」



メニューを渡して注文をとる。


急に店内が混み始めて……


よく見たら女の子ばかりだし、きっと優太が来たからだろうなって思った。


忙しくて、全然優太と話すことができなかった。
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