流れ星☆彡
12時を回ったところで、ようやく午後の当番の人たちと交替した。



「疲れたぁ」



昨日よりも断然混んでいて、疲れも倍増だった。



「絢華ちゃんの彼氏が来てたからだよ、絶対に」


「そうかな」



って、やっぱりそうだよね。


あたしも、そう思っていた。



廊下に出ると、そこで優太が待っていてくれた。



「お疲れ」


「うん、疲れた」


「はは、なんか食うか?」


「うん」



今日はハンバーガーを買って食べた。


ブラブラと歩いていると……


昨日偶然見てしまった空き教室が見えてきて、思わず足を止めてしまった。



「絢華?」


「戻ろ?」


「は?」


「あっちいこ?」



必死に後ろを指差すけれど



「意味わかんねぇ、何でだよ」


「……」



理由は、言えるわけない。


そしたら、優太があたしの腕を引っ張って……



「ちょっと来い」



そう言いながら、連れて行かれた場所が……


あの空き教室で……



「イヤッ!」



思わず手を振り払ってしまった。



「絢華?」


「ここはヤダ」


「……」


「……」



二人の間に、沈黙が流れた。


その時……



「あんな場面を見て、ここには入れねぇよな?」



沈黙を破るように、通りかかった葉山くんが口を挟んできた。



「何、おまえ」
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