流れ星☆彡
あたしだって、おばあちゃんはいるけど、お父さんもお母さんもいない。


だから、お父さんやお母さんの愛情がどんなものか知らない。


お母さんは、自分が出産に耐えられるかわからないとわかっていながら、あたしを生んでくれた。


だからきっと、凄く愛していた人の子供だったのか……


ただあたしを生みたいって思ってくれたのか……


わからないけれど、そこに愛はあったと思う。


ただ、お父さんはどんな人なんだろうって思うことがある。


でも、おばあちゃんが自分の人生を犠牲にしてまで、あたしを育ててくれたのをわかっているから、聞きたくても聞けない。


形は違えど、優太もあたしも親のことでは寂しい思いをいっぱいしている。


だから……


優太はおばあちゃんのことを、自分のおばあちゃんのように大切にしてくれる。


それがほんとに嬉しい。


優太がおばあちゃんを大切にしてくれているその思いに、どんな思いが詰まってるかなんて、あたしにはわからない。


優太の気持ちは、優太にしかわからないんだから。


でも……


優太のために、あたしにできることはどんなことでもやってあげたい。


心からそう思う。
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