流れ星☆彡
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いつの間にか時は流れて……


明日は優太の卒業式。


あっという間だったこの一年間。


二月に入った頃から、三年生は学校に来なくなっていたから、一緒に通ったのは一年じゃなくて……たった10ヶ月。


早かったな。


放課後、部活へ行くために体育館へ続く渡り廊下を歩きながら、外を眺めた。



「…っ!な、なんでっ?」



思わず声に出ていた。


あたしを見つけて、こっちへ走ってくる……


今ここにいるはずのない、愛しい人。


左手を出して……



「絢華、デートしよう」



そう言った。



「デート?」


「ん、最後の制服デート」



涙がこぼれた。


あたしの中学の卒業式では、『中学最後の日、俺が送っていってやるよ』と言って、自転車の後ろに乗って登校した。


あの時も凄く凄く心があったかくなった。


優太はいつもあたしが欲しい言葉をくれる。


優太の左手にあたしの右手を重ねて……



「行く!」



部長に“今日は休む”と告げてから、優太と手を繋いで学校を出た。
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