流れ星☆彡
右手に卒業証書の入った筒を持って、それを右肩にコツンと当てながら



「絢華!こっちへ来い!」



そう呼ばれて……


紗羽にも背中を押されて……


優太のもとへ走った。


そしたら……


周りにはたくさんの人がいるのに……


優太は人気があるから、凄く注目されているのに……


ぎゅっと抱き締められて……


そして、信じられないことに、……キスをしたんだ。


周りでは凄い歓声があがっていたけれど、あたしにはそんなものは聞こえなくて……


ただただ優太を感じていた。



我に返った時には、周りにいたバスケ部員はもちろん、外に出ていた生徒達みんなから冷やかされて、凄く恥ずかしかった。


でも優太は、



「おいおまえら、絢華にはぜってぇに手ぇ出すなよ!俺の女だからな!」



一年と二年の男子に向かって言い放った。


そんな優太の言葉に、胸がきゅんってなって、心臓がどきどきと暴れだした。


そして……


涙が溢れてきた。


そのまま、目の前の優太の腕にしがみついた。
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