流れ星☆彡
その夜、優太はあたしの家に泊まった。


今日の出来事を思い出して、どうしようもなく恥ずかしくなった。



「絢華、どうした?」


「どうしよう、優太があんなことするから。……優太は今日で終わりだからいいけど、あたし明日も学校なのに。……恥ずかしくて行けないよ」


「何言ってんだよ。絢華だって積極的に舌絡めてたじゃん」


「なっ!」



平然とそう言った優太の言葉に、顔がかぁぁって熱くなった。


やっぱり優太には適わないや。








翌日学校へ行くと、案の定、朝から部活が終わって帰るまで、ずっと冷やかされっぱなしだった。


紗羽には



「あんなことされたら、誰も手を出せないよね。優太さん考えたなぁ」



なんて言われて……



「最初から手なんか出さないよ」


「わかってないなぁ、絢華は。優太さんにどれだけ守られてたと思ってんの?」


「何のこと?」


「結構阻止してたのを見たけどな」


「……?」


「ほら、やっぱりわかってないじゃん。絢華は幸せ者だよ」



何のことかよくわからないけれど、幸せ者だとは思う。


優太が卒業して寂しいけれど、優太にはいつもいろんな形で愛をもらってるって感じる。


もうそれだけであたしは、優太がいない残りの高校生活をやっていけると思う。
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