流れ星☆彡
そして、修学旅行を四日後に控えた土曜日。


優太がうちへ泊まりに来た。



「男と二人きりになるなよ?」


「ならないよ。てか、あたしだってなりたくないし……でも……」


「“でも”何だよ?」



優太が眉間に皺を寄せる。



「ならざるをえないかも。六人の班なんだけど、二組のカップルが一緒でさ」


「何だと!?」


「こんなはずじゃなかったのに……紗羽が付き合い始めるから」


「紗羽ちゃん、彼氏ができたのか?」


「そうなんだよ。ほんとに困ったよ」


「絢華、修学旅行は休め!」


「はぁ!?」


「うん、それがいい」


「何、バカなこと言ってんの?北海道だよ?行くに決まってんじゃん」



そう、修学旅行の行き先は北海道。


一度は行ってみたい場所だもん。



「そんなの、俺が連れていってやるよ」


「……」



そういう問題じゃない気もするけど。



「ちなみに誰だ?その二人きりになるかもしれねぇってヤツは」


「葉山くん」


「葉山?どっかで聞いたことあるような気が」


「……学園祭の時でしょ」
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