流れ星☆彡
正直、あまり思い出したくないこと。


優太が他の女の子から、無理矢理キスされたこと……


あー、テンションが下がる。


でもあの時、葉山くんの存在があたしの心にできた傷を、少し和らげてくれたんだ。



「アイツか」



優太が溜め息混じりに言う。


さっきまで、修学旅行のことで頭の中がいっぱいだったのに……


今はあのキスが頭から離れない。


もう半年も前のことなのに……


あたしはキスもエッチも優太しか知らない。


優太もその時までは、あたししか知らなかったのに。


優太は“あんなのキスじゃねぇ”って言うけれど……




あれから半年経った今でも、あたしの心は嫉妬心でいっぱいになる。



「絢華?何で泣きそうなんだよ」


「……」


「絢華?」



優太のやさしい表情と声に胸がきゅんってなる。


あたしの顔を覗き込んできたから、少し近づいた優太の唇に……


口付けた。


唇が離れるか離れないかってところで、優太があたしの後頭部に手を添えて、唇を深く重ねてきた。


あたしも優太の首に腕を回して、もっともっとと求める。


頭の中のあのシーンを消してほしい。


今だけじゃなくて、永遠に……
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