流れ星☆彡
.



修学旅行当日……


一日目から班行動。


六人で羊ヶ丘展望台へ行って、アイスを食べて写真も撮った。


時計台や札幌ドームも見て回った。


やっぱり予想通り、二組のカップルは手を繋いで二人の世界に入っているし、葉山くんとあたしは居心地が悪かった。


でもそう思っていたのはあたしだけだったみたいで……



「須藤、俺、おまえが好きだ」


「は?」


「彼氏とうまくいってんの?」


「いってるよ」



と言ったけれど、この質問って、かなり失礼じゃない?



「明日の自由行動さ、一緒に回ってくんねぇ?」


「無理」


「最後だから」


「そういうのやめてくんない?最初とか最後とか、あたし、彼氏以外とそういうことする気ないから」


「……」


「そういう気持ちがあるんなら、もう葉山くんとは仲良くできない」



そう言って、少し前を歩く紗羽の隣に並んで腕を絡めた。



「絢華?」


「邪魔だってわかってるけど、一緒にいていい?」


「ふふ、いいよ」



良かった。



「司(ツカサ)は?」



紗羽の隣にいる黒川くんが、あたしの顔を覗き込むようにして聞いてきた。


司とは、葉山くんのこと。


でも……



「知らない」
< 239 / 404 >

この作品をシェア

pagetop