流れ星☆彡
黒川くんが後ろを振り返って



「おまえ、何やったんだよ」


「コクっただけなんだけど」


「葉山くん、それはダメだよ。絢華にそういうことすると、距離を作るだけだよ」


「……」



紗羽はあたしのことをよくわかってる。



「須藤はどこからどう見ても彼氏一筋だもんな」


「ふふ、そうだよね、絢華?」


「うん」



優太以外の人とだなんて、そんなこと絶対にありえない。






二日目は小樽で自由行動だった。


紗羽も久美も彼氏と回るって言うから、あたしは江里ちゃんや女バスのみんなと回ることにした。


紗羽や久美を見ていたら、羨ましくて仕方なかった。


同い年だったら、こうやって修学旅行も一緒に回れるんだね。


待ち合わせのホテルのロビーへ行くと、女バスのみんなはいなくて……



「あれ?」



ここに集合だよね?


時間は間違ってないよね?



「絢華ちゃん」



振り向くと、そこにいたのは……



「あれ、誠くん?」


「女バスのみんなはもう行ったぞ」


「えっ!?あたし、時間間違えた?」



電話してくれれば良かったのに。
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