流れ星☆彡
「俺と行こうぜ?」


「は?イヤだよ」


「でも一人なんだろ?」


「……」



どうしよう。


二人きりはイヤだよ。


何で先に行っちゃうの?



「もう諦めろって」



でもしょうがないか。


こんな知らない町で一人は怖いし。


途中で誰かに会うことを祈るしかないか。


小さく息を吐いてから……



「わかったよ」



仕方なく、誠くんと肩を並べて歩いた。


ガラス館やオルゴール堂に入ったり、運河沿いを歩いてみたり……


でも……


結局誰にも会えなくて……



「もうホテルに戻ろう?」



早めに切り上げた。


やっぱり女の子同士じゃないとつまんない。


優太と回れたら良かったのに。


ホテルに着いて……



「じゃあね」



誠くんに背中を向けて歩き始めたら、



「絢華ちゃん、待って」


「何?」


「俺、絢華ちゃんが好きだ」


「は?」



何言ってんの?


誠くんは同じバスケ部だから、優太のことも、優太とあたしが付き合ってることも知っているはずなのに……


何でこんなことを言うの?
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