流れ星☆彡
「あたしは優太だけだから。友達でいられないなら、もうしゃべらない」



そう言ってまた、背中を向けて歩き始めた。


優太に会いたいよ……


優太の声が聞きたいよ……


今電話しても、まだ仕事中。


早く家に帰りたい。






夕方から、バスに乗って函館へ向かった。


函館山からの夜景は格別に綺麗らしい。


100万ドルの夜景……とか言っていた気がする。


夕食を食べてから、みんなでこの夜景を見に行った。


天気がいいから、ほんとに絶景で……


優太と二人で見たかったなって思った。






最終日は、お昼過ぎまで函館で観光したあと、地元へ帰ってきた。


地元の大きな駅で解散したから、そこからは大きな荷物を抱えながら、電車を乗り継いで帰らなきゃならなくて……


ほとんどの人は迎えが来るんだけど、あたしにはそういうのないし……


そう思っていたら……



「絢華」



目の前にはスーツ姿の優太がいて……



「な、なんで!?」


「迎えに来た」



そう言って、あたしの目の前に来たから……
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