流れ星☆彡
「修学旅行はどうだったんだ?」


「……つまんなかった。優太の言ったとおり、休めば良かった」


「は?……なんかあったのか?」



葉山くんと誠くんの告白で、かなりテンションが落ちた。


それに……



「みんな彼氏と回ってるから、うらやましくて……あたしも優太と回りたいって、……そう思ったら、つまんなくなった」


「そっか……で?」


「“で?”って?」


「二人きりにはならなかっただろうな?」


「……」



二人きり……


班行動の中の二人きりどころか、自由行動で二人で回ったなんて……


言えるわけがない。


あたしは何も言っていないのに、優太は小さく息を吐いて……



「なったんだな?葉山と?」


「うん、まあ」



優太は顔をしかめながら目を細めて……



「なんか、怪しい。何かあったんだろ?」


「えっ」



思わず顔を上げて優太の顔を見た。


何でわかるんだろう。



「怒んねぇから、あったこと全部話せよ。絢華もそのほうが楽になるんだろ?」



楽に、なるのかな。
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