流れ星☆彡
「えっ、ううん、声が聞きたかっただけ」


“そっか”


「まだ宴会中なの?」


“ん?何で?”


「なんか騒がしいから」


“いや、そんなんじゃ……あ、ちょっ”



えっ…


あ、切れた。


何、今の……



「……」


「絢華?」


「……」



最後のあれは、……何?



『藤本くん早く、部屋に来て』



切れる直前に耳に飛び込んできた言葉。


何の部屋?


宴会部屋?


それとも……


ヤダ……


優太はそんなことしない。



「ちょっ、絢華!何で泣いてんのよ?優太さん、何かあったの?」


「…紗、羽……」



思わず紗羽に抱きついた。



「どうしたの?」


「……切れちゃった」


「電話?」


「うん。……最後に“部屋に来て”って、女の人の声が……」


「絢華、優太さんはそんなことしないでしょ?」


「わかってる。……でも……」



顔が見えないと、不安なの……



♪♪♪~



「……」



優太からだ。



「絢華?出ないの?」


「……」



だって、出たら泣いちゃいそうなんだもん。



「絢華、貸して。あたしが出てあげる」



紗羽に携帯を渡す。



「あ、優太さん?」
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