流れ星☆彡
胸がどきどきしているけれど、これって何のどきどき?


あたし、やっぱり不安なんだ。


紗羽は少し優太と話していたけれど、そのうち携帯を差し出してきて……



「絢華、……優太さんが代わってって」


「でも……」


「とりあえず出なって」



携帯を受け取って、耳に当てる。



「優、太」


“絢華?”


「……うん」


“さっきはごめんな”



それは、何に対しての“ごめん”?


電話を切ったこと?


それとも……


って、あたしは何を考えてるの?


優太のことを信じてるんじゃないの?



“絢華?……紗羽ちゃん来てるんだ?”


「……うん」


“絢華?どうした?”



やさしい声を、出さないで……


涙が出ちゃうよ。



“泣いてんの?”


「……っ……」



どうしよう。


涙で、何も話せない。



“絢華”


「ごめん、切る」


“は?”


「帰ってから話そう?ほんとに、ごめんね」


“ちょっ、待てって”



携帯を閉じた。



「良かったの?」


「うん。きっと顔を見るまでは安心できないから。帰ってきてから話したほうがいい」


「そっか」


「うん」



やっぱり職場でもモテているのかな。


そんな感じだったな。



「今日、紗羽の布団で一緒に寝てもいい?」


「ふふ、いいよ」



同じ布団で寝たのはいいけれど、季節は夏。


暑くて暑くて……


なかなか寝付けなかった。
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