流れ星☆彡
「絢華、俺と結婚してください。俺、絢華と幸せになりてぇ」


「えっ、……ゆ、うた?」


「高校卒業したら、結婚しよう?」


「えっ、……うそっ」



目から大粒の涙がポロポロと溢れてきた。


そんなあたしを、優太は包み込むように抱き締めてくれた。


しばらくして、優太はあたしの顔を覗き込んできて



「絢華、返事は?」


「あたしも、優太と結婚したい」


「OKってこと?」



コクンと頷く。



「絢華、左手出して?」



左手?


優太に言われるがまま、左手を出すと、薬指にひんやりと冷たい感触。


さらに涙が止まらなくなってしまった。



「絢華の泣き虫。……でも俺、そんな絢華の泣き顔も結構好きなんだよな」



そう言って、優太のやさしいキスが振ってきた。


次第に深くなっていくキス……


今日はプロポーズされたからか、いつもと同じキスなのに……


ずっと胸がどきどきして、心の中がいつも以上に優太でいっぱいになった。



「絢華」って囁く優太の声も……


「好きだ」「愛してる」という、優太からの愛の言葉も……


やさしくて、でも情熱的な優太のキスも……


“心から愛されてる”って感じる優太の愛撫も……


優太から伝わる体温も……


優太のすべてが……


愛しくて仕方なかった。
< 258 / 404 >

この作品をシェア

pagetop