流れ星☆彡
.



年が明けて、周りの友達は次々と大学や短大に合格し、あとは卒業式を待つだけになった。


あたしは、優太と結婚することになったから、融通のきくファミレスでの就職を決めた。


親友の紗羽は、県外の大学に合格した。



「紗羽、合格おめでとう」


「ありがとう、絢華」


「でも、紗羽が県外に行っちゃうなんて、寂しくなっちゃうな」


「何言ってんの、ちょこちょこ帰ってくるわよ。それに、絢華はこれからずっと、優太さんと一緒じゃない。寂しくなんかないでしょ?」


「そうだけど。でも、紗羽と優太は違うもん」


「そう?」


「うん」



愛する人と親友……


優太が傍にいるのはほんとに嬉しいし、幸せだと思う。


だからって、紗羽がいなかったら、やっぱり寂しい。


紗羽は、悲しいことも辛いことも、楽しいことも嬉しいことも、すべて話してきた親友。


いざそういう話をしたくなった時に、その紗羽が近くにいなかったら、やっぱり凄く寂しいと思う。
< 262 / 404 >

この作品をシェア

pagetop