流れ星☆彡
「おはようございます」


「おはよう、絢華ちゃん。幸せ惚けしてない?」


「毎日幸せですよ、チーフ……じゃなくて、店長」



そういえば、前の店長が“若い世代と交代だ”とか言って、この四月から、チーフが店長になった。


25才で店長って、正直凄い!


でも勤務歴はバイトの時も含めて、十年と何げに長くて……


だからおかしい話ではない。


あたしが新婚旅行から帰ってきてからのこの一ヵ月、店長はいつもこうやってからかってくる。


でも、あたしは優太との生活がほんとに幸せだから、何一つ包み隠さず、本音を言ってしまう。



「あはは、ほんとに真っ直ぐだな。絢華ちゃんにはかなわないな」



職場のみんなは、あたしがどれほど優太のことを愛しているのか、わかっていると思う。


いつも優太の話ばかりしているから。








「ただいま」



聞こえてきた声に、夕食準備をしていた手を休めて玄関へと走る。



「おかえりなさい」


「絢華、ただいま」



微笑みながらそう言って、優太はいつもやさしいキスをくれる。






「来週末、太一と健吾がここへ来たいって言ってんだけど、どうする?」



夕食中、箸を休めて優太が話し始めた。



「来週?なんかあるの?」



太一さんは地元だけど、健吾さんは県外の大学へ行っているはず。



「バスケ部の集まりがあるんだ」


「へぇー、そうなんだ。あたしはいいよ。バスケ部の集まりは夜なの?優太も行くんでしょ?」


「行っていいのか?」
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