流れ星☆彡
「え、当たり前じゃん」


「夜だぞ?」


「ふふ、いいよ。その日はあたし、おばあちゃんとこに行くから」



優太はいつもあたしのことを一番に考えてくれる。


夜に出かけると、あたしが一人になっちゃうからか、あまり出かけないようにしてくれている。


大切にされてるなって思う。


でも、こんなことばかりじゃダメだから、たまにはこうやって背中を押してあげる。


ほんとは優太だって行きたいはずだから。バスケ部の集まりならなおさら。



「あっそれから、送り迎えが必要だったら、あたし行くからね」



優太にプロポーズされてから、あたしは車の免許を取りに行った。



「そんな怖ぇことはできねぇ」



運転が下手ってこと?



「それって、どういう意味?」



頬を膨らませながら言うと



「あはは、勘違いしてねぇ?真夜中に絢華一人で迎えに来るなんて、そんな心配なことはできねぇってこと」



なんだ、そういうことか。


でも……



「大丈夫だよ」


「俺が心配なの。絢華はばあちゃんと久しぶりにゆっくりしてろよ」



優太は凄く心配性。


夜は特に、どこへも行かせてもらえない。
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