流れ星☆彡
「マジ?絢華、明日から仕事を辞めて家にいろ」


「は?」



何言ってんの?



「明日話してこいよ?」


「あたし、辞めないよ」


「は?何言ってんだよ、大事な体なんだぞ?」


「大丈夫だって。無理はしないから」


「じゃあ、家事はするな。俺がやってやるから」


「はぁ!?何バカなこと言ってんの?」


「バカなことじゃねぇよ!俺、かなり本気なんだけど」



心配からくるものだろうけど……



「優太、大丈夫だよ。妊娠は病気じゃないし、無理さえしなければ何の問題もないんだよ。明日、店長にはちゃんと言っとく」


「……」


「優太?」



優太は小さく息をはいて、ぎゅっと抱き締めてきた。



「絢華」


「ん?」


「また一つ、……幸せな家族に近づいたな」



その言葉に涙が出た。



「うん」


「男かな?女かな?」


「どっちだろうね。でも、元気な子ならどっちでもいい」


「そうだな、……けど……」


「ん?」



優太は抱き締めていた腕を解き、あたしの顔を覗き込んで



「絢華にそっくりな女の子が生まれたら、俺、ぜってぇ嫁にはやれねぇ」
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