流れ星☆彡
おばあちゃんは風邪から肺炎を併発し、そのまま入院することになった。


体力が落ちているらしく、今は危険な状態でここ数日が山だと言われた。



「あたしもここに泊まる!」


「絢華は普通の体じゃねぇんだから、家へ帰るぞ」


「ヤダ!おばあちゃんの傍にいる!」


「絢華、気持ちは分かるけどな。絢華だって大事な体なんだぞ?なんかあったら俺が後悔する」


「……でも……」



優太が言ってることは分かる。


でも……


あたしだって後悔したくない。



「……ごめん。……優太、あたしやっぱり、おばあちゃんの、傍に、いたいっ」



涙が止まらなくなった。


優太はもう何も言わなかった。


ただあたしを抱き締めて、ただ傍にいてくれた。






翌朝、簡易ベッドから起き上がって、おばあちゃんを見ると……


相変わらず苦しそう。



「おばあちゃん」



ベッドの横にある椅子に座って、おばあちゃんの手を握った。


おばあちゃん、頑張って……


おばあちゃん、目を覚まして……


おばあちゃん、“絢華”って呼んで……


やっぱり涙が溢れてきた。



「……おばあちゃん」
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