流れ星☆彡
「…ぁ……ゃか……」



えっ!?


うつむいていた顔を上げた。



「おばあちゃん!」



すぐにナースコールを押して、看護師さんを呼んだ。



「…ぁゃか……ごめん、ね……」


「何が?おばあちゃん、謝るようなことはしてないでしょ?」



涙がとめどなく溢れてくる。



「寂しい……思いを……たくさん……さ、せて……ごめん、ね」


「寂しくないよ。おばあちゃんがいてくれるから、寂しくない!」


「……優、太くんと……幸せに……なるん、だよ」



何を、言ってるの?



「おばあ、ちゃん?」



そのままゆっくりと目を閉じたおばあちゃん。


医師と看護師さんが慌ただしく動いているけれど、意味が分からなくて……


何が、起こったのか……


意味が分からなくて……



「午前七時五分、ご臨終です」


「……っ!」



ご臨終……って?


……う、そっ……



「おばあちゃん!イヤッ!おばあちゃん!」



目の前のおばあちゃんの顔が歪んでしまうほど、涙が溢れてきて……


胸が苦しくて……


胸が痛くて……
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