流れ星☆彡
画面に映る赤ちゃんが、凄く大きくなってる。



「性別分かるけどどうしますか?」


「え」



先生から聞かれた言葉に、思わず優太の顔を見た。


そしたら、優太は微笑みながら



「聞いとく?」



って言うから、コクンと頷いて



「先生、教えて下さい」


「わかったわ」



先生は超音波の画面を指差しながら



「男の子ね。わかるかしら……ここのところ」



何となくわかった。


男の子なんだ。


優太にそっくりな男の子が生まれてくるといいな。



病院を出て、車に乗る。



「絢華、デパート寄ってくか」


「え、デパート?何で?」


「服を見に行こう?」


「服?」



優太はあたしのぽっこり出たお腹を撫でながら、



「コイツの服、買いに行くぞ」



赤ちゃんの服?


あ、性別がわかったから?



「うん!買いに行く!」



行き先を家からデパートへ変更して、優太は車を発進させた。


妊娠がわかってから、何度もベビー服やオモチャを見に行った。


でも毎回『もう少しあとでいっか』と言って、まだ何も買ってない。
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