流れ星☆彡
「絢華の気持ちはわかるけど……でも、俺は絢華にはずっと笑っててほしい」


「優太」



いつもおばあちゃんのことが頭から離れなくて、悲しくて寂しくて……


わかってた……


優太がいつもあたしを元気づけようとしてくれていたこと。


今日だってきっとそう。あたしを元気づけるために、こうやってベビー服を買いに来たんだ。



「絢華、もうすぐママになるんだぞ?子供には、そんな泣きそうな顔は見せんなよ」



やさしく微笑みながらそう言う優太を見ていたら、涙がこぼれた。



「うん」



どうしても今……


優太に……


抱きつきたくなった。


ぎゅっと抱き締めてもらいたくなった。



「優太、……ぎゅってして」


「ん?……ちょっと待ってろ」



そう言って……


ちょうど通りかかった、ホームセンターの駐車場に車を停めると、


ぎゅっと抱き締めてきた。


あたしも優太の背中に腕を回して、抱き締める腕に力を込めた。


優太の大きな胸に包まれると、凄くあったかいし、凄く安心する。



優太の腕の力がゆるんだと思ったら、



「絢華」



そう言って、触れるだけのキスをした。
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