流れ星☆彡
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あれから少しずつ笑えるようになった。


優太がいてくれてほんとに良かったって思う。



三月も半ばに入って、ますますお腹も大きくなってきた。


先生が言うには



『もういつ生まれてもおかしくないわね』



らしく、心配性な優太は、仕事中でも、暇さえあれば電話を掛けてくる。


予定日を五日後に控えた今日、優太が出勤してから掃除や洗濯をしていたら……


お腹にぎゅっという痛みが走った。


なんだろう……


よくわからなくて、しばらく様子を見ようとソファーに座っていたら……


少し経ってからまた痛みが走った。


もしかして……


痛みの間隔を計ってみると、20分程度。


確か10分間隔になったら、電話してから病院に行くはず。


しばらく時計と睨めっこしてたら、もうすぐお昼って頃に10分間隔になって……


病院に電話してから、タクシーを呼んで病院へ向かった。


タクシーの中で、お昼休みに入った優太から電話が掛かってきて……



“絢華、調子はどうだ?”


「今ね、陣痛が始まって病院へ向かってるの」


“なんだと!?俺も今から行く!”


「えっ!?」
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