流れ星☆彡
仕事中なんじゃないの?


正直、心強いけど。



“絢華、俺も今から行くから、それまでは一人で頑張れ”



凄く心があったかくなった。


頑張れるって思った。



「うん」



病院へ着いて、簡単に診察をしてから、入院する個室へと案内された。



「藤本さんは若いから、急にお産が進む可能性もあるし、間隔が二~三分になったらすぐにナースコールしてくださいね」


「はい」



若いと早く進む可能性が高いんだ。



しばらくしたら、優太が息を切らしながら病室に駆け込んできた。



「絢華っ!」


「優太?そんなに慌てなくてもいいのに」



そうは言ったけれど、優太が来たとたん、優太が来るのを待っていたかのように、陣痛が進み、あっという間に分娩台に上がっていた。


右手は横にある棒を、左手は優太の手を握りながら、助産婦さんの声かけに合わせていきむ。


横では優太がずっと、



「絢華、大丈夫か?」


「絢華、頑張れ!」



そう言いながら、手をぎゅっと握ってくれている。


それが何よりも心強かった。
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