流れ星☆彡
「うん、止まらなくていい」


「……」



その瞬間、押しつけるように唇が重なった。


妻だけど……母だけど……


あたしはいつまでも優太の前では、女でいたい。


でもそんなことを言わなくても、優太はちゃんとあたしを女として見てくれている。


蒼太が起きている時は、優しいパパの表情なのに、蒼太が寝ると……


優太の表情は、急に……男になる。


あたしの目を射るような熱い視線に……


その表情に……


あたしはいまだにどきっとする。



こうやってキスしてる時も、抱かれてる時も、常に心臓がバクバクと動いていて……壊れそうになる。


なんなんだろう……


この感覚。


いつまでも、初めての時みたいにどきどきするし、胸がきゅんってなる。



「優、太っ」



愛しすぎて……


好きすぎて……


涙が出る。



「絢華?どうした?」



優太はあたしの涙を拭いながら、聞いてきたけれど……



「どうしよう」


「絢華?」


「優太のこと、……好きすぎて、涙が出る」


「そういうの、やべぇって」



そう言ってまた、やさしいキスを落とす。


こんなに幸せでいいのかな。
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