流れ星☆彡
「優太がダメなのって、絶叫系だけじゃないんだね」



と言えば、優太は溜め息混じりに



「またカッコわりぃとこ見せちまった」



って落ちてるし。



「だから、あたしはどんな優太でも好きなんだって!」



とあたしの16才の誕生日に、遊園地へ来た時と同じことを言ったら



「だから、そういうのが、やべぇんだよ」



と言われた。


何がヤバいの?


よくわからないまま、最後に観覧車に乗った。


目の前で、優太の足の上に座っている蒼太が羨ましい。


って、あたしは何を考えてるの!?


また蒼太にやきもちを妬いてるし。


情けない。


思わず溜め息がでた。


それを優太が見逃すはずはなくて……



「絢華、どうした?」



そう言って、蒼太を抱いたままあたしの隣に腰掛けてきた。



「何でもないよ」


「今日は絢華の誕生日なんだから、なんでも好きなこと言えよ」



好きなこと。


やきもちも?


しかも蒼太に?


あー、やっぱりこれは無理だよ、無理!



「ほんとに何でも…「ないわけねぇだろ?」



あたしの声にかぶせて、優太の声が響く。
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