流れ星☆彡
なぜか膝と手を床に付けて、ハイハイしてこっちへ来る。


しかも何回も。


なんで?



「ほんとに歩いたのかよ?」



と、なぜかあたしが疑われてるし。



「ちょっと蒼太、濡れ衣をはらすためにも歩いて!」


「あはは、濡れ衣ってなんだよ?大げさだな」


「優太が信じてくれないからでしょ?」



そう言って、頬を膨らませる。



「冗談に決まってるだろ?」


「決まってないし」



今度は口を尖らせる。



「拗ねんなよ」



そう言って優太は、尖らせたあたしの唇にチュッとキスを落とした。



「なっ、なにするの!?」


「キスだけど?」


「もーっ!」



なんて、二人でやっていたら……



「ママ」



そう言って、蒼太が昼間のようにフラフラと歩いてる。



「蒼太、こっちだよ。ママのところに、おいで」


「ママー!」



そう言って、あたしの胸に飛び込んできた蒼太。



「上手だねー」



微笑みながら、頭を撫でてあげると、蒼太も笑顔になった。


でもその横で……



「俺も仲間に入れてくれよ」



と拗ねている優太。



「蒼太、どうする?パパも仲間に入れてほしいんだって」


「パッパッ」



蒼太は満面の笑みを浮かべながらそう言って、優太に手を伸ばした。


そんな光景に……


また、笑みがこぼれた。
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