流れ星☆彡
「何かあった?」



昨日の出来事を話した。


我慢していたけれど、涙が溢れてしまった。



「何か言われたわけじゃないんでしょ?」


「うん、確かに黙って行ったのは悪かったって思ってるけど。……でもね、あたしだって、大好きな人の誕生日くらい祝ってあげたい」


「うん、でも絢華、高校は桜ヶ丘めざそう?だって今、ワンランク落としちゃったら、ほんとにもう無理になっちゃうよ?」


「……」



わかってる。


また優太の傍へ行きたくなる可能性だってある。



「もう少し、頑張る」


「うん」




それからはまた、いつものように勉強を頑張るようになった。


でも、やっぱり優太との距離は縮まらなくて……


優太の誕生日から一ヵ月が経った頃、みんなで息抜きしようってことになり、カラオケへ行った。


何も考えたくなくて、ひたすら歌って、しゃべって、食べて……


周りからは、自棄になっているように見えたかもしれない。


カラオケのあと、菜摘と井口くんは寄っていくところがあるからと、杉浦くんと二人で帰った。
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