流れ星☆彡
眉間に皺を寄せる。



「あはは、絢華の顔、おもしれぇ」



アルコールは飲めてもビールは苦手。


でも、……キスはしたい。



「優太、キスしたいからうがいしてきて」



あたしがそう言うと、優太は



「は?」



目を見開いたあと



「ぶはっ、あははは」



と大爆笑しはじめた。


な、なんで?


優太はまだ目に涙をにじませながら、



「うがいってなんだよ。すっげぇウケんだけど……つか、もうすぐ終わるから、それまで待ってろ」



と言うから、おとなしく飲み終わるのを待ってることにした。



「わかった」



でも優太の肩に頭を預けていると、だんだん眠くなってきて……



「……絢華?」


「…ん…」


「絢華?起きてる?」



遠くで優太の声が聞こえる。


あたしはそのまま眠りに就いたみたいで……


気付いたら朝だった。


しかも優太が運んでくれたらしく、ちゃんと布団で寝ていた。



「キス、一回分損しちゃった」



って呟いたら、また優太に笑われた。


でもそのあとすぐに、優太はあったかくてやさしいキスをくれた。
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