流れ星☆彡
「ママ」



その声に目を開けると、蒼太のアップが突然目の前に来て、手を伸ばしてきた。


優太の肩に預けていた頭を離して



「蒼太?どうしたの?ママんとこ来る?」



そう言うと、ぱぁーっと笑顔になって



「ママ!」



と体まで乗り出してきた。



「ふふ、おいで」



そのまま蒼太を、足の上に座らせて抱っこする。



「蒼太、どうしたの?」


「じゅーー」



と言いながら、あたしに抱きついてきた。


蒼太の“じゅー”はあたしの“ぎゅー”の真似。


だからあたしも「ぎゅーっ」て言いながら、蒼太を抱き締めた。



「蒼太、パパも入れろよ」



と優太が不満そうな顔で言うから、思わず笑ってしまった。



「蒼太、パパもぎゅーだって」



あたしがそう言うと、蒼太はまた優太の足の上に移動して



「じゅー」



と言いながら抱きついた。


その光景を微笑みながら見ていたら、



「ほら、絢華も」



右側に座る優太が、左手をあたしの腰に回して引き寄せた。


だから、つい、



「ぎゅー」



と言いながら、優太に抱きついてしまった。



こうやって愛する人と……


愛する息子と……


こうやって触れ合って……


こうやって笑い合える時間が……


ほんとに幸せ。
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