流れ星☆彡
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「蒼太!公園に行くぞ!」



休日の朝、まったり過ごしていると優太が蒼太を抱き上げて言った。



「公園に行くの?」


「ん、絢華はどうする?」


「もちろん行く」



公園へ着くなり、蒼太はよちよち歩きで砂場まで歩いていった。



「パッパッ」



砂場にお尻を付けて座った蒼太は、優太を呼んでいる。


優太は蒼太の横に座って、二人で何かを作り始めた。


あたしは砂場のすぐ横にあるベンチに座って、二人を眺める。


なんか、癒されるな。


蒼太が一生懸命砂を積み上げている横で、優太もなぜか真剣な顔で同じことをしてる。


何を作ってるんだろう。


しばらく見ていると、少しずつ形になっていく。



「あ」



お城だ。


あたしもゆっくり足を進めて



「上手だね、蒼太」


「ママ!」



そう言って、横にしゃがんだあたしに抱きついてきた。



「わわわっ」



勢い良く来るから、



「…っぶねぇ…」
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