流れ星☆彡
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「藤本さん」


「はい」



お昼から優太に検診に連れてきてもらった。


いつものように、あたしが先に入って内診を済ませてから、超音波検査で蒼太を抱いた優太が入ってきた。


また大きくなっていて、思わず笑みがこぼれた。



トクトクトクトク…



赤ちゃんの心音を聞いていたら、心がぽわっとあったかくなった。



「性別わかりますけど、どうしますか?」



優太を見ると



「俺、聞きたい」



あたしも聞きたいって思ってたから



「教えて下さい」



そう言うと、先生は画面を指差しながら



「女の子ですよ」



そう言って、説明してくれた。



帰りの車内で



「でかした、絢華!」


「は?」


「絢華にそっくりな女の子を生めよ」


「ふふ、そっくりだといいんだけどね」


「そうだ!服見に行こうぜ?」


「服?」


「ん、女の子らしいのも準備しとかねぇと」


「そうだね」



そういえば蒼太の時も、性別がわかった日にそのままベビー服を買いに行ったな。


あの時優太が、次は女かもしれないからって黄色の服も買ったんだよね。


ほんとに女の子だった。
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