流れ星☆彡
優太の事故の経緯や状況を話してくれた。


家に帰る途中、対向車線を走っていたトラックが、センターラインを越えて、優太が運転する車に突っ込んだ。


優太は即死だった。


所持品の中の腕時計が、割れたからか止まっていて、きっとその時間に事故が起きたんだろうと。


その時計を見て……



「…っ……ゆ、うた…」



また大粒の涙が溢れてきた。



4:22



あたしが……


夢の中で……


優太に呼ばれて……


目を覚ました時間。



あれは優太の最期の声だった。



そういえば……


壁掛け時計も……


この時間で止まっていた。



優太……


これは悪い夢だよね?


覚めたら……


あたしが大好きな笑顔で「絢華」って呼んでくれるよね?


大きな胸でぎゅっと抱き締めてくれるよね?


“おはよう”と“おやすみ”のキスをしてくれるよね?




ずっと……


傍にいてくれるんだよね?



優太……


これは悪い夢なんでしょ?
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