流れ星☆彡
あれからどれだけ経ったのかな。



「絢華ちゃん、……優太くんの友達が」



そう言ってくれたのは隼人さん。


あたしが心配だと言って、病院から帰ってからもアパートにいてくれてる。


でも、同じ部屋にはいなくて、隼人さんはリビングにいる。



「須藤ちゃん!」


「太一さんッ、優太がっ……」



あたしは太一さんに走り寄って腕をつかんだ。


太一さんは、そのまま畳の上に敷かれた布団で寝ている優太の傍へ行って……



「……にやってんだよッ!優太っ……っ」



太一さんは優太の横であぐらをかいて、両膝に両肘を付けて両手で顔を覆いながら……


泣いてる。





どれだけそうしていたんだろう……


目を真っ赤に染めた太一さんが顔を上げて、



「須藤ちゃん、大丈夫?」


「えっ?」


「蒼太も」


「蒼、太は、……優太は、寝てるって、……そう思ってる。……あたしだってっ……そう、……思い、たいっ」



また涙が滝のように溢れてきた。



「須藤ちゃん……っ」



太一さんがぎゅっと抱き締めてくれた。


太一さんの体も震えていて、泣いてるんだって思った。
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