流れ星☆彡
結局一睡もできないまま朝を迎えた。


隼人さんや太一さんは、妊婦であるあたしの身体を気遣ってか、“少しでいいから休め”って言ってくるんだけれど……


優太の傍から離れたくなくて……


ずっと傍にいたくて……


休むなんてできない。



少し人の気配がしたなと思ったら、襖が開いて……



「絢ちゃん?」



そこにいたのは、麻衣ちゃんと浩介さん。



「麻衣、ちゃ……う…くッ…」



あたしの涙は、止まることを、知らない。


麻衣ちゃんがぎゅっと抱き締めてくれた。



「絢ちゃん、大丈夫?」



……大丈夫じゃないよ。


優太……


大丈夫じゃないよっ。



「麻衣ちゃ、……バーベキュー……ごめん、ね」


「こんな時に何言ってんの?そんなのどうだっていいよ」



ほんとなら週末に、麻衣ちゃん家族とあたし達で、バーベキューをする予定だった。


そんな小さな約束さえ……


果たせなくなった。
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