流れ星☆彡
お昼近くになって、紗羽がやってきた。


紗羽もポロポロ泣いて……


優太は紗羽のことも、妹のように可愛がっていた。


紗羽とも一緒にいたいというあたしの思いを、いつも尊重してくれていた。


『絢華にとって大切な人は、俺にとっても大切な人』と言って。



「絢華、……大丈夫?……なわけないよね」


「……さ、わっ……」



抱き締めてくれる紗羽の胸の中で、わんわん泣いた。


ずっと涙が止まらないから、目も開けづらいし、鼻が詰まって頭痛もする。



「絢華、少し寝なよ。倒れちゃったら、最期のお別れができなくなっちゃうんだよ?」


「最、……期?……最期なの?」


「……」


「……じゃあ、……優太の傍で、寝てもいいかな?」


「もちろんだよ。絢華がしたいようにすればいい。横になってる間は、他の人には部屋から出ててもらうから。あたしに任せときな。ね?」


「……うん」



優太が眠る、その隣で……


横になって……


目を閉じた。
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