流れ星☆彡
夢を見た。


優太があたしの大好きな笑みを浮かべながら、『絢華』って何度も呼ぶの。


これが現実なんだよね?


きっと、さっきまでの出来事が……


夢だったんだ。


悪い夢だったんだ……



「……絢華……」



重い重い瞼を、必死にあげる。


何でこんなに瞼が重いんだっけ?



開けちゃいけない……


また悪い夢を見ちゃう。



「絢華」


「…ん…」



重い瞼を開けると



「……紗羽……」


「これから、優太さんが、葬儀所へ行くんだって」


「……葬、……儀所?な……んで?」



紗羽は涙を流しながら



「ちゃんと、お別れ……しなきゃね」



お別れ?



「……」



こっちが夢だよね?


さっきの優太が、現実なんだよね?




でもなんで……


夢のほうが……


長いの――…?
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